

【滲出性中耳炎とは】
鼓膜の奥にある中耳(鼓室)と呼ばれる空間に、水(浸出液)がたまる病気です。滲出性中耳炎の状態は、音は聞こえない訳ではありませんが、少しボーッとした感じで聞こえています。
簡単に言うと、プールに入った後、耳に水が入った時と同じ聴こえ方です。学習や言葉の発育の障害となる場合があります。
【治療法は】
鼻の通りを良くして、耳管(鼻と耳をつなぐ管)から、耳に空気が行き渡るようにすれば、ほとんどの患者さまは改善します。しかし患者さまの中には、どうしても改善しないことがあります。
このような場合は鼓膜を切って、たまっている水を吸い出してあげます。
★この様なことに注意して下さい
- 鼓膜を切った日は、お風呂、プールは控えて下さい。
不衛生な水が耳に入るので悪化する可能性があります。 - 鼓膜を切らない場合は、お風呂、プールは可能です。耳栓はしなくて大丈夫です。
耳に水が入っても問題ありません。 - 治療には個人差はありますが、治るのに最低1ヶ月程はかかります。
- 熱や痛みがなければ、仕事・学校・保育園は行っても大丈夫ですが、薬はきちんと飲みましょう!
- 滲出性中耳炎は、基本的に痛みはありません。痛みが出てくるようでしたら早めの受診が必要です。
- 小児の場合、放置すると言葉の遅れや学習の障害となる場合があります。
放置しないで専門医の診察を受けてください。
現在では測定技術が発達し、0歳児の聴力検査も可能です。
【急性中耳炎とは】
鼓膜の奥の中耳と呼ばれる空間に細菌やウイルスが侵入し、炎症を起こす病気です。ウイルスや細菌は主に鼻から耳に侵入してきます。
黄色い鼻水が続いている時は、要注意です。
【治療法は】
抗生物質の投薬が基本ですが重症な場合は鼓膜を切って中のうみを吸い出します。★この様なことに注意して下さい
- 耳に水を絶対に入れないで下さい。症状が落ち着くまでプールは控えてください。 お風呂に入るときは耳栓を必ずして下さい。
- 痛いときや熱か38.5℃を超える時は解熱剤を使って下さい。
- 鼓膜を切った日や、熱のある時はお風呂は控えて下さい。
- 熱や痛みがなければ仕事・学校・保育園は行っても 問題ありませんが、薬はきちんと飲みましょう!
- 耳だれが出ている間は、できるだけ通院していただ くのが好ましいです。耳の消毒が必要です。
- 痛み止め=解熱剤は最低5時間は間をあけて使用 して下さい。
- 入浴の時以外は、耳栓をしないで下さい。耳栓をしていると中がむれて炎症がひどくなります。外に出てきた耳だれは、めん棒やウェットティッシュ等で清潔にして下さい。(耳の奥をいじると危険です)
【外耳道炎とは】
耳の入口から鼓膜の手前までを外耳道と言います。この部分の皮膚に細菌やウイルスが入り込み皮膚の炎症を起こしたものを外耳道炎と言います。
【治療法は】
抗生物質の入った軟膏や点耳薬で治療しますが、重症な場合は抗生物質の内服も使用します。
★この様なことに注意して下さい
- 耳に水を絶対に入れないで下さい。重症の場合はプールも控えてください。
お風呂に入るときは耳栓をして下さい。 - 痛いときや熱が38.5℃を超える時は解熱剤を使って下さい。
- 仕事・学校・保育園は行っても問題ありませんが、薬はきちんと飲みましょう!
- まれにヘルペスの場合があります。耳のまわりに水ぼうそうのような赤い発疹がでてきたらすぐに受診してください。
- 痛み止め=解熱剤は最低5時間は間をあけて使用 して下さい。
- 入浴の時以外は、耳栓をしないで下さい。 耳栓をしていると中がむれて炎症がひどくなります
【突発性難聴とは】
「突然聞こえなくなる」病気です。原因は不明ですが、耳の神経の血流が悪くなったり、ウイルスが入り込み神経が炎症を起こして聞こえが悪くなると言われています。【治療法は】
ステロイドという神経の炎症をとる薬や、ATPという耳の神経の代謝改善を促進する薬、神経を改善するビタミン剤などを使用します。★この様なことに注意して下さい
- 「突然聞こえなくなった」という場合は、ほとんどがこの病気です。とにかくすぐに受診してください。
- 突発性難聴等は早めに治療しないと一生治りません。ご自分で判断せずに早期に専門医を受診することをお勧めします。
- めまいを伴う場合もあります。
- まれにヘルペスが原因の場合があります。耳のまわりに水ぼうそうのような赤い発疹がでてきたら注意が必要です。
- まれに脳腫瘍の場合もあります。
脳のCTやMRI検査を行う場合もあります。
【耳管狭窄症とは】
耳と鼻は鼻の奥にある耳管と呼ばれる管でつながっています。この管が何らかの原因で細くなってしまい、聞こえが悪くなる病気です。音は聞こえない訳はありませんが、少しボーッとした感じで聞こえてしまいます。高い山に登ったときと同じ状態です。
普通のひとは水や唾液を飲むと改善しますが、この病気の人は耳と鼻をつなぐ管(耳管)が細くなっており、空気が通りずらくなっているため唾液や水を飲んでも改善しません。
【治療法は】
鼻の通りを良くして、耳管(鼻と耳をつなぐ管)から、耳に空気が行き渡るようにすれば、ほとんどの患者さまは改善します。しかし患者さまの中には、どうしても改善しないことがあります。このような場合は鼻から耳に空気を通します(耳管通気)。
★この様なことに注意して下さい
- この病気ではめまいを伴うことはありません。
もしめまいが出現するようなら必ずお話ください。(メニエール病など他の病気が考えられます。) - 治療には個人差はありますが、治るのに最低2から4週間程はかかります。
- 「耳管の通りを良くする薬」というものはありません。
当院では花粉症の薬や漢方薬で治療しています。
【耳なり、難聴とは】
耳なり、難聴の原因はさまざまです。年齢的な難聴(老人性難聴)、中耳炎、突発性難聴など様々な原因で耳なりは起こります。老人性難聴によるものは治らない場合もありますが、突発性難聴や中耳炎等によるものは早期に治療すると治る場合もあります。特に突発性難聴等は早めに治療しないと一生治りません。
ご自分で判断せずに早期に専門医を受診することをお勧めします。
【治療法は】
●内服薬による治療 ATPという耳の神経の代謝改善を促進する薬や神経を改善するビタミン剤などを使用します。
●TRTによる治療
TRTという特殊な機械を使用した耳なりの治療です。補聴器のような機械をつけてもらい、耳なりと同じような雑音を一日数時間聞くことによって、耳なりが気にならないようにします。
●漢方薬による治療
当院では漢方薬による保険治療も行っております。
体質に合わせた漢方薬を使用します。 (冷え性、むくみなど、一見耳鳴りとは関係のない症状が重要です)
漢方薬による治療を御希望の場合は医師にお話ください。
また、漢方薬でも副作用がないわけではありません。 不眠、排尿時の痛みなどがあった場合は必ずお知らせください。
小児の場合、難聴を放置すると言葉の遅れや学習の障害となる場合があります。テレビの音が大きいなどのこどもの聴力に不安を感じられたら放置しないで専門医の診察を受けてください。現在では測定技術が発達し、0歳児の聴力検査も可能です。